長野県は、日本で最もブルーベリーが生産されており、日本のブルーベリー生産量の5分の1を占めています。
長野では他にもリンゴやブドウ、桃など沢山の果物がさかんに栽培されており、日本屈指のフルーツ生産量を誇ります。これには果物を育てるのに適した地形や気候の特徴が大きく影響しています。
本記事では、なぜ長野県はフルーツ栽培に適しており、高品質なブルーベリーを生産する環境が整っているかについて解説します。
長野県がフルーツの栽培に適している理由
長野県は内陸に位置しており、果物の栽培地の8割が標高500m以上にあります。
周辺を山々に囲まれた内陸の地形は、日較差(一日の中での気温差)や年較差(冬と夏の気温差)が大きくなります。寒暖差がある方が、果実の甘味が増しやすいと言われています。
また、標高が高いという事は、それだけダイレクトに太陽光を浴びる事になります。日照時間が長い事も特徴のひとつです。全国トップクラスの日照時間のおかげで、太陽からさんさんと降り注ぐ光の養分が果実にたっぷりと吸収されます。
長野県は、その寒暖差と日照時間により、甘味が強く美味しいフルーツを栽培するには最適な地形と気候の条件が揃っています。
これにより、長野県ではフルーツがさかんに栽培され、日本屈指のフルーツ生産地としてその名を馳せているのです。
長野県では寒冷地方でしか栽培できないノーザン・ハイブッシュ系のブルーベリーを作る事ができる
ブルーベリーは、大きく3種類のタイプに分けられます。
寒冷な地域で育つノーザン・ハイブッシュ系、温暖な地域で育つサザン・ハイブッシュ系とラビッドアイ系です。
全世界に400種類以上ある品種がこの3種類に分けられるのですが、見た目も味も最高の品質と称されるビッグセブンという優良7品種は、全てノーザン・ハイブッシュ系のブルーベリーです。
ノーザン・ハイブッシュ系のブルーベリーの特徴は、大粒で果皮が薄く、糖度が高くジューシーなところです。そして寒冷な地域でないと育たないところも特徴のひとつです。
原産は北米ですが、ノーザン・ハイブッシュ系のブルーベリーが盛んに栽培されている地域と長野県北部の緯度がちょうど同じくらいで、それゆえ長野県はノーザン・ハイブッシュ系のブルーベリーを栽培するのに最適なのです。
アジア県内でも温暖な地域である台湾や香港、シンガポールなどでは決して育てる事ができないブルーベリー、それこそがノーザン・ハイブッシュ系のブルーベリーです。
ひと目見ればその大きさに驚き、ひと口食べればその甘さと美味しさに驚く事でしょう。
新鮮な状態の採れたて朝摘みブルーベリーを農園から直送
北米が原産であるノーザン・ハイブッシュ系のブルーベリーは、もちろんアメリカでも生産されています。アメリカ産のブルーベリーにも美味しくて立派なものはありますが、アメリカからアジアへ輸入するためには時間がかかります。
空輸であっても運んでいる間にブルーベリーの鮮度が落ちてしまいますし、輸入するにあたり、その距離が遠くなればなるほど保管しておく環境が何度も変わり、どうしても品質が落ちてしまうのです。
その点、同じアジアの国である日本からお届けするブルーベリーは、鮮度を保ったままお届けする事ができます。空輸時間もアメリカからの時間よりも大幅に短くなりますし、果実を極力傷めずに運べます。
採れたての味わいを楽しんでいただけるのは、日本という国の近さだからこそ実現できる事です。
また、「森の畑」では収穫時にブルームという白い粉のようなものを落とさないように丁寧に扱っています。このブルームは、果実の鮮度を瑞々しく保つために必要なものです。手作業で丁寧に選果作業をおこなっているからこそ、採れたての状態を保ち、皆さんの元へお届けする事ができるのです。
「森のサファイア」は、ただのノーザン・ハイブッシュ系を超える美味しさ
大粒で張りがありジューシーな、ノーザン・ハイブッシュ系のブルーベリーの中でも「森のサファイア」は特に品質にこだわり抜いた逸品です。
ただのノーザン・ハイブッシュ系を超える美味しさを実現できる理由は、長野のフルーツ栽培に適した地形や気候だけではなく、何よりも手をかけて丁寧に栽培を行っているからです。
寒暖差の大きい長野県は、確かにフルーツ栽培には適していますが、我々人間にとってはとても厳しい環境です。冬場には雪が降りしきり、手足がかじかむ寒さが続きます。そんな極寒の冬に、農場の人々はブルーベリーの木をひとつひとつ丁寧に剪定しながら、病気にかかっていないか、古くなった枝はないか、気にかけて育てあげます。
春になれば、ブルーベリーは花をつけますが、この季節にも摘花という作業をおこない、元気なブルーベリーに養分が集まるように無駄な花を摘んでいきます。
夏は暑い日差しの中、最も甘味が凝縮しているタイミングを注意深く見計らって、最高に美味しい瞬間に収穫します。
ノーザン・ハイブッシュ系のブルーベリーが美味しく育つのに最高な環境の中で、これだけ手をかけて栽培するわけですから、「森のサファイア」が美味しくなるのは当然の事とも言えるでしょう。
機械を使った大量生産ではなく、ひとつひとつ人の手と目で慈しみながら育てた「森のサファイア」を、ぜひ一度ご賞味ください。
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