ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属の果樹です。いちごやラズベリー(バラ科)とは別の仲間で、ツツジやクランベリーに近い植物です。原産地は北アメリカで、果樹として育てられるようになったのは20世紀に入ってから。日本で本格的な栽培が始まったのは1970年代で、その出発点のひとつが長野県須坂市でした。
このページでは、ブルーベリーがどんな植物か、どんな仲間がいるか、どのように世界と日本に広まったかを、長野県須坂市のブルーベリー農園「森の畑」がまとめました。
- ブルーベリーは何科の植物?
- ブルーベリーの仲間と、似ているけれど違う果物
- ブルーベリーの歴史(世界と日本)
- ブルーベリーの3つの系統
- よくある質問
ブルーベリーは何科の植物?
| 分類 | ツツジ科スノキ属(シアノコカス節) |
| 原産地 | 北アメリカ |
| 木の大きさ | 低木。家庭で育てると高さ2m前後 |
| 花 | 春に、スズランのような白い釣り鐘形の花を咲かせる |
| 実 | 初夏から夏に青紫色に熟す。表面に白い粉(ブルーム)がつく |
| 日本での旬 | 6月から8月ごろ(地域と系統で前後) |
| 花言葉 | 「実りある人生」「思いやり」「好意」「知性」 |

ブルーベリーの仲間と、似ているけれど違う果物
「ベリー」と名前がつく果物でも、植物としての仲間はさまざまです。
| 果物 | 科 | ブルーベリーとの関係 |
|---|---|---|
| クランベリー | ツツジ科スノキ属 | 同じスノキ属の仲間 |
| ビルベリー | ツツジ科スノキ属 | 同じスノキ属の仲間。ヨーロッパに自生する野生種 |
| コケモモ(リンゴンベリー) | ツツジ科スノキ属 | 同じスノキ属の仲間 |
| いちご、ラズベリー、ブラックベリー | バラ科 | 別の仲間 |
| ハスカップ | スイカズラ科 | 見た目は似ているが別の仲間 |
| ぶどう | ブドウ科 | 別の仲間 |
ツツジ科には、庭木のツツジやシャクナゲ、ドウダンツツジも含まれます。ブルーベリーが酸性の土を好むのは、ツツジの仲間に共通する性質です。
ブルーベリーの歴史
世界:北アメリカの野生の実から果樹へ
ブルーベリーは北アメリカに野生種が自生し、先住民の人々が食料として利用していたとされています。17世紀にヨーロッパから移り住んだ人々が厳しい冬を越せずに苦しんだとき、先住民の人々が干したブルーベリーの入ったスープを分け、食べ方や保存の方法を伝えたという話が残っています。干したり、ジャムにしたりして保存する食べ方は、この頃から続いています。
| 年代 | できごと |
|---|---|
| 17世紀ごろ | 北アメリカで野生の実が食料として利用される |
| 1860年代 | 野生種を畑で育てる試みが始まるが、成功例は少なかったとされる |
| 1920年ごろ | アメリカで品種改良が進み、果樹としてのブルーベリーが生まれる |
| その後 | 大粒で品質の良い品種が次々に生まれ、「ビッグセブン」と呼ばれる優良品種が知られるようになる。メキシコ、チリ、カナダ、ヨーロッパ、ニュージーランドなど世界に広がる |
日本:長野県須坂市から本格的な栽培が始まった
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1951年 | 北海道の国の農業試験場に、アメリカからノーザンハイブッシュ系が導入される(このときは広まらなかった) |
| 1965年 | 東京農工大学でラビットアイ系の試験栽培が始まる。日本のブルーベリー研究の出発点とされる |
| 1968年 | 東京都小平市に、日本初のブルーベリー園が生まれる(ラビットアイ系) |
| 1971年 | 東京農工大学から長野県須坂市の長野県果樹試験場に穂木が導入され、ノーザンハイブッシュ系の試験栽培が始まる。日本での実質的な栽培開始の年とされる |
| 1980年代 | 暖かい地域でも育つサザンハイブッシュ系が登場し、関西・九州・沖縄にも栽培が広がる |
| 1990年から2015年 | 全国の栽培面積が約180haから約1,100haへ、約6倍に広がる |
現在は長野県、東京都、茨城県、群馬県などで栽培が盛んです。家庭の庭やベランダで育てる果樹としても定着しました。森の畑の農園がある須坂市は、日本でノーザンハイブッシュ系の栽培が始まった土地のひとつです。

ブルーベリーの3つの系統
日本で栽培されているブルーベリーの品種は100種類以上あり、大きく3つの系統に分かれます。
| 系統 | 育つ地域 | 実の特徴 |
|---|---|---|
| ノーザンハイブッシュ系 | 寒い地域(東北・北海道・関東甲信越など)。マイナス20度にも耐える | 大粒で果皮が薄く、ジューシー。甘みと酸味のバランスがよい |
| サザンハイブッシュ系 | 暖かい地域(関東から沖縄) | 酸味が少なめで食べやすい |
| ラビットアイ系 | 地域を選ばない。乾燥や暑さに強い | 中粒から小粒が多く、収穫量が多い。熟す前に実が赤くなる |

系統ごとの代表品種と特徴は、通販サイトのブルーベリーの品種一覧|大粒で甘い品種と3つの系統の違いで詳しく紹介しています。家庭での育て方はブルーベリーの育て方をご覧ください。
よくある質問
- ブルーベリーは何科ですか?
- ツツジ科スノキ属です。いちごやラズベリーなどのバラ科とは別の仲間です。
- ブルーベリーの原産地はどこですか?
- 北アメリカです。果樹として育てられるようになったのは、1920年ごろのアメリカとされています。
- 日本でブルーベリーの栽培が始まったのはいつですか?
- 1951年に北海道で導入されましたが、本格的な栽培と研究が始まったのは1960年代から1970年代です。ノーザンハイブッシュ系は1971年に長野県須坂市で試験栽培が始まりました。
- ハスカップとブルーベリーは同じですか?
- 見た目は似ていますが、ハスカップはスイカズラ科で、ツツジ科のブルーベリーとは別の植物です。
- ブルーベリーの種類はいくつありますか?
- 日本で栽培されている品種は100種類以上で、ノーザンハイブッシュ系、サザンハイブッシュ系、ラビットアイ系の3つの系統に分かれます。
2007年に一本の苗木から始まった農園です。寒い地域で育つノーザンハイブッシュ系を中心に、約8,000本を鉢(ポット)で育てています。農園で育てた大粒ブルーベリー「森のサファイア」は、夏は生で、一年を通して冷凍やジャムでお届けしています。